夜明けの街で (角川文庫) [567回参照されました]
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本の紹介
100% [全391ページ]
状態 読み終わった!
2011/01/22 01:07:16更新
著者 東野 圭吾 ブックリンクされた本
-評価
★★★☆☆感想
幸せな家庭を持つ普通のサラリーマンが体験する不倫についてのお話しで、結構ライトな感じ。ただ、不倫相手の彼女が時効寸前の殺人事件の関係者と、単なる恋愛小説に留まらずミステリー仕立てとなっている。
ま、元々がサザンオールスターズの「LOVE AFFAIR ~秘密のデート~」がベースとなった作品らしいので、横浜で"秘密のデート"をする不倫カップルの物語に、東野さんのミステリー作家としての色が掛け合わさったらこんな感じになったという作品じゃないだろうか。。。
主人公の渡部は不倫を否定しつつも、派遣社員である秋葉に惹かれていき、家庭と恋愛とに悩まされていく。男性目線のロマンチストで自分勝手な言い分によって不倫の泥沼に徐々にハマっていく様は正にセオリー通り。内容が不倫なだけに読者の経験や価値観、年齢や性別によっても捉え方は違うだろうが、非常にオーソドックスな展開なのかと…。
そこで絡んでくるのが15年前の事件なのだが、ここでも不倫が事件の引き金になっているといった不倫づくしで物語は進行し、時効という区切りに向けて事件も恋愛も加速していく。
ストーリーの構成的にもミステリー小説の要素は十分なのだが、どうしても不倫小説としての印象が強かったってのが素直な印象だった。
最後の番外編でも不倫の恐ろしさ(?)をリアルに描いてるしで、、、
それでも本編中に匂わせる新谷の苦い体験が、本編ではなく番外編として語られるあたりは好ましかった。。
読書の軌跡
90ページ | 2011/01/18 01:59:24 |
177ページ | 2011/01/19 02:18:32 |
264ページ | 2011/01/20 01:16:45 |
367ページ | 2011/01/21 01:16:34 |
391ページ | 2011/01/22 01:07:16 |
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