インド財閥のすべて (平凡社新書) [991回参照されました]
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本の紹介
100% [全232ページ]
状態 読み終わった!
2012/11/05 21:19:40更新
著者 須貝信一 ブックリンクされた本
-評価
★★★★☆感想
題名の通りインド財閥の情報が盛りだくさんな一冊。
インド最大のタタ財閥を始め、ビルラ財閥、リライアンス財閥、TVS財閥、アヴァンサ財閥、ヒーロー財閥、マヒンドラ財閥などなど。
インドで生活していると本当こういった財閥がすごい力を持ってんだなーと感じます。例えばタタなら車、携帯、ITサービス、服飾、塩、鉄鋼などなどとどんだけ多角経営してんだと思わずにはいられないほど。
全体構成としては、「財閥」の定義、インドにおける財閥の勃興、主要財閥の紹介、中堅財閥の紹介となっており、インド財閥の概観を得るには非常に都合が良かったです。
以下はメモ:
・インド財閥の起源はボンベイ(現ムンバイ)で活動していた「パルシー(ゾロアスター教徒商人)」、「グジャラーティ(グジャラート地方出身)」の商人コミュニティとカルカッタ(現コルカタ)で活動していた「マルワリ」の商人コミュニティ
・植民地化時代にあったインド独自の企業経営制度「経営代理制度(経営支配と株式保有比率に関係性のない持ち株会社のようなもの)」
・インドの核開発を推進したタタ基礎研究所のホミ・バーバー博士
・タタ財閥の創始者はジャムセトジー・ナッセルワンジー・タタ
・タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)は1968年設立。IT産業への早い参入がタタの強さの源泉の一つとなっている。
・タタ財閥の2011年に発表した中期経営計画の中で「今後五年間で一兆二千億ルピーを国内事業に投下する」、「予算の半分を電力事業に振り向ける」とした。
インドの歴史を「財閥」と言う切り口から垣間みることができた一冊でした。
読書の軌跡
36ページ | 2012/11/03 02:03:17 |
232ページ | 2012/11/05 21:19:40 |
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