サーバントリーダーシップ [2946回参照されました]
taka_akiさん がこの本を手に取りました。taka_akiさんは、これまでに3,187冊の本を読み、938,315ページをめくりました。
本の紹介
100% [全576ページ]
状態 読み終わった!
2011/12/30 20:55:58更新
著者 ロバート・K・グリーンリーフ ブックリンクされた本
評価
★★★☆☆感想
「サーバント(言うことを聞いて、相手に尽くす人)」と「リーダー(目指している方向に、相手を引っ張っていく人)」。相反する概念のように見えるこの二つの考え方を一つにまとめあげているのがこの一冊。
・こう言う考えを、撞着語法(オキシモロン[oxymoron]。別名、矛盾語法とも訳される)と呼ぶ。
・エゴは否定的な反応に弱く、そのような反応をした人を罰する。自己防衛のため、すべてのデータに解釈を加える。常に情報を検閲し、現実の大半を否定する。ところが、良心は人の反応を重視し、その反応にどれくらいの真実があるかを見極めようとするのだ。
・ガンジーが説いた「われわれを破滅させる七つのもの」:
労働なき富、良心なき快楽、人格なき学識、道徳なきビジネス、人間性なき科学、献身なき信仰、理念なき政治
・道徳的権限は、人間の性質の基本的な四つの要素における犠牲から生じる。肉体的犠牲、経済的犠牲、感情的犠牲、精神的犠牲
・しかし、リーダーにはインスピレーション以上のものが要求される。リーダーは思い切ってこう言わねばならない。「私は行く。一緒に来たまえ!」。リーダーは先頭に立って、アイディアや構想を示し、成功するチャンスだけでなく、失敗のリスクも引き受ける。
・ときにはこう問うことが大事である。「今考えていることを口にするのは、沈黙の状態よりも本当にいいことだろうか」
・この「ヒーリング」とは興味深い言葉で、「完全な状態にする」という意味がある。
・サーバント・リーダーは、シェイクスピアのソネットのあの一行の意味が分かっている。「人を傷つける力がありながら、そうはすまいと思う人々」
・組織編成の伝統のうちの一つ目で、より広く受け入れられているのが、モーゼから脈々と受け継がれたヒエラルキーの原則だ。ふたつめの伝統はもっと限られた使われ方をしており、ローマ時代が起源である。それは「primus inter pares」-つまり、「対等なメンバーの中の第一人者」という型だ。
・手強い事実がある。コンセプト策定者はおおむね運営責任者の必要性をわかっているが、運営積に者はコンセプト策定者の必要性をわかっていない場合が多いと言う点だ。
・「宗教(religion)」という言葉は、もともと「ふたたび結ぶ(rebind)」という意味で、人間を宇宙にふたたび結びつけるということだ。
・「トラスティ」は導くが、経営はしない。「経営者」は経営し、導くこともする。「スタッフ」は経営誌、導くときもある。
・「権力は腐敗する。絶対権力は絶対に腐敗する」。
・並外れた奉仕をする組織には目的とコンセプトが必要不可欠です。
・スピアーズによるサーバント・リーダーの属性
1.傾聴(Listening)
2.共感(Empathy)
3.癒し(Healing)
4.気づき(Awareness)
5.説得(Persuasion)
6.概念化(Conceptualization)
7.先見力、予見力(Foresight)
8.執事役(Stewardship)
9.人々の成長に関わる(Commitment to the growth of people)
10.コミュニティづくり(Building community)
とまあ、メモは多いのですが後半はケーススタディやら宗教観が多めになってきて流し読み状態になってしまったのでした。ただ、サーバント・リーダーシップと言う考え方自体は非常に興味深いです。果たして自分はそれになれるのかしら。
読書の軌跡
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